Zabbix Enterprise Appliance 全般 FAQ


目次

Zabbix Enterprise Appliance全般に関するよくあるご質問を記載しています。個別のアプライアンス製品に関しては製品ごとのFAQページをご確認ください。

評価用にZabbix Enterprise Applianceを借りることはできますか?

2週間までお貸出が可能な評価機を用意しています。

お問い合わせフォームからご連絡いただくか、Zabbixパートナーまでお問い合わせください。お貸出しが可能な日程と申込書のご案内をさせていただきます。

アプライアンスはどこから購入できますか?

Zabbix Enterprise ApplianceはZabbixオフィシャルパートナーから購入頂けます。下記のパートナー一覧を参照ください。

アプライアンス搭載のZabbixは通常のZabbixと違いはありますか?

Zabbix Enterprise Appliance搭載のZabbixには以下の制限があります。

  • データベースのパフォーマンス安定化のため、監視データの保存期間をZabbixのWebインターフェースから設定、変更することはできません
  • Zabbixのノード構成は利用頂けません(Zabbix 2.2以前)

監視機能や通知機能、グラフィカル表示機能などの機能は通常のZabbixと同様に利用いただくことができます。

アプライアンスに独自の通知や監視スクリプトをインストールすることはできますか?

アプライアンスにはSSHやコンソール接続を利用してOSにログインすることができ、独自の通知スクリプトや監視スクリプトをインストールすることが可能です。

監視データの保存期間は変更できますか?

Zabbix Enterprise Applianceは、データの保存期間をMySQLのデータベース内で設定しています。デフォルトではヒストリ90日、トレンドは1年間保存するように設定されています。

ZS-5300以前では、イベント履歴、アクション履歴もMySQLのデータベース内で1年間保存するように設定されています。

OSには何を利用していますか?

ZS-5220、ZP-1220以前ではベースOSとしてDebianを利用しています。

ZS-7300, ZS-5300, ZP-1300以降ではDebianまたはUbuntuをベースとした独自のカスタマイズOSを利用しています。

追加でソフトウェアをインストールすることはできますか?

シェルスクリプトやPython、Perlスクリプトを配置してZabbixの障害通知(アラートスクリプト)や監視機能の拡張(ユーザーパラメータや外部チェック)に利用いただくことが可能です。

また、ZS-5220、ZP-1220以前ではaptコマンドやdpkgコマンドを利用してパッケージを追加インストールすることができます。

ZS-7300, ZS-5300, ZP-1300以降のアプライアンスではファームウェアファイルにOSやZabbixソフトウェアを含めた形で配布しており、aptやdpkgなどパッケージ管理ソフトウェアは含まれず追加でソフトウェアのインストールは行えません。システム管理Webインターフェースから本ページで配布するプラグインファイルをアップロードすることで、追加機能をインストールすることが可能です。

ウイルス対策ソフトウェアをインストール可能ですか?

アプライアンスは専用のカスタマイズOSを利用しており、ウイルスソフトウェアのインストールは行えません。

sshやtelnetなどコンソールログインを行うことは可能ですか?

sshログインを行うことが可能です。またコンソールポートを利用してシリアルコンソール接続からログインすることも可能です。

システムの設定はどのように行いますか?

システム管理Webインターフェースから、システムのホスト名、IPアドレス、DNS、NTPやファームウェアのアップデートを行うことが可能です。また、sshログインによりコンソールから設定を行うことも可能です。

複数あるポートにそれぞれIPアドレスを設定できますか?

それぞれのポートは独立した10/100/1000Base-Tとなっており、個別にIPアドレスを設定することができます。OSからは独立したネットワークインターフェースとして見えます。

サポートサービスにOSのサポートは含まれますか?

ベーシックサポート以上ではOSとZabbixのアップデートパッケージのダウンロードが可能です。シルバーサポート以上ではOSとZabbixを含む技術問い合わせが可能です。各サポートに含まれる詳細はZabbixサポート for アプライアンスのページを参照してください。

アップデートパッケージのダウンロードにはZabbix Enterpriseサイトへのサブスクリプション登録が必要です。

ハードウェアの先出しセンドバック保守は可能ですか?

ZS-5300以前のハードウェアは故障時にはセンドバック保守、先出しセンドバック保守の双方に対応しています。ZS-5400, ZS-7300以降のハードウェアは基本的にセンドバック保守のみの対応です。ハードウェアの交換対応についてはサポート情報を送付いただき、ハードウェアの故障であることを確認して交換対応となります。

ベーシックサポートからシルバーサポート以上への切り替えは可能ですか?

ベーシックサポートからシルバーサポート以上へ切り替えいただくことができます。

設定可能な監視間隔の範囲を教えてください

監視の間隔は監視項目ごとに1秒から1日の範囲で設定可能です。短い間隔で監視を行うことも可能ですが、データの保存に必要な容量やパフォーマンスの観点から、可能な限り大きな間隔で監視されることを推奨します。

IPv6には対応していますか?

IPv6にも対応しています。
ただし、以下の問題が発生する事例が報告されているため、アプライアンスではデフォルトはIPv6を無効化して出荷しております。
- [KB-2930] Web監視で名前解決が行えないエラーが発生する

Zabbixのメジャーバージョンアップは可能ですか?

可能です。Zabbixの新しいメジャーバージョンがリリースされた場合は、本サイト内でZabbixサーバーのアップデートパッケージおよびアップデート手順をご案内します。

監視データの蓄積に必要なデータ容量を教えてください

Zabbixには大きく分けて3つの保存データがあり、デフォルトはグラフ用データを1年、生データを3ヶ月保存するように設定されています。

デフォルトのテンプレート"Template OS Linux"を利用して推奨上限の設定項目数である20000監視項目を5分間隔で監視した場合、1年間で以下の容量を必要とします。

  • グラフ用データの保存容量(1年): 7.2GB程度
  • 生データの保存容量(3ヶ月): 18GB程度

その他、ログ、トラップ監視を行う場合は3ヶ月分の受信するデータ容量を計算に入れる必要があります。

アプライアンスではないZabbixのAPIを利用して開発したツールをそのまま利用することは可能ですか?

可能です。

パトランプをネットワーク越しに点灯させることはできますか?

すでに独自の通知スクリプトを利用することが可能です。また、アプライアンスに利用できる警告灯など通知プラグインを配布しています。ソリューションページから利用できるプラグインを確認いただけます。

監視設定のバックアップを取得する、また、バックアップコンフィグをリストアして、ある時点の状態に戻すことは可能ですか?

可能です。

標準でZabbix設定バックアップツールが付属し、1日1回自動で取得して直近30日分を保存しています。自動取得した監視設定のバックアップファイルはシステム管理Webインターフェースからダウンロードすることができます。

また、コマンドラインから任意のタイミングで取得も可能です。ZS-X300シリーズ以降ではシステム管理Webインターフェースからも任意のタイミングで取得することもできます。

標準でSNMP Trap連携が可能ですか?

アプライアンス標準ではMIBを受け取りZabbixのデータとして受信するところまで設定済みとなっております。

標準では数値形式のOIDでトラップを受信する設定になっており、MIBファイルなどの追加を行わなくてもデータの受信と監視が可能です。

ZS-X300シリーズ以降ではZabbix用SNMPトラップフォーマットツールを標準搭載しています。

SNMP Trapの対応バージョンを教えてください。

SNMP Trap v1, v2c, v3に対応しています。

syslogを受信・蓄積することは可能ですか?

rsyslogがインストールされておりデフォルトではsyslogサーバー機能は無効になっています。有効にすることで他のサーバーからsyslogを受信できます。

NTPサーバーとして利用することはできますか?

NTPクライアントの機能のみ有しています。NTPサーバーとしては利用することはできません。

USBポートでディスクを接続して利用することはできますか?

USBポートへext2/3/4, FAT形式でフォーマットしたディスクを接続して利用することは可能です。バックアップファイルなどの保存先や、ファイルやデータの転送手段として利用することが可能です。ZabbixサーバーやZabbixプロキシプロセスの直接のデータ保存先として利用するためのパフォーマンスや安定性の検証は行っておらず、ディスクの速度が遅く適切なパフォーマンスを確保できない可能性が高いため利用は推奨しません。

UPSと連携してシャットダウンすることはできますか?

アプライアンスには停止信号を受信してシャットダウン操作を行うといった機能はございません。
UPSにアプライアンスへSSHログインしてコマンドを実行するような機能があれば、SSHログイン後にシャットダウンコマンドを実行することでアプライアンスを停止させることができます。
なお、オムロンUPSからZS-7500へSSH接続してシャットダウンできることを検証済みです。オムロンUPSの動作検証結果については下記URLをご参照ください。