VI-Manager
VI-Managerは「階層表示」「マップ表示」「イベント表示」の3つの表示構成で、
複数のZabbixサーバをはじめ、その他の監視ツールやIoT機器からイベント情報を集約することができる「次世代集中監視システム」です。
複数のZabbixサーバからのイベントを本製品に集約することで、それぞれのWEB画面を
閲覧する必要はなく、1画面ですべてのイベント情報を確認することができます。
機能/特徴
VI-Managerは、Zabbixサーバに専用のエージェントを導入することで、
それぞれが検知したイベント情報を収集することができます。
システム毎、業務毎、拠点毎などそれぞれの環境をすでにZabbixサーバで
監視している場合でも、簡単に導入することが可能です。
集中監視画面
集中監視画面は3つの項目で構成されます。
【ツリー表示エリア】(青枠)
作成したMAPの階層を表示しています。
ツリー形式で表示することで、発生したイベントがどのエリア、どの業務に属するものかを
把握しやすくなります。
MAPは自由に作成可能です。
以下はその例となります。
・クラウドやサーバに異常メッセージを集約する集中監視画面
・エリアごとに集約して監視するエリア監視画面
・エッジ環境(店舗・工場・ビルなど)にあるAI・IoTを含めた完結型監視画面
【MAPエリア】(緑枠)
表示するMAPは、背景、アイコンの位置など自由に配置することが可能です。
障害イベントを検知した場合、該当するアイコン背景が、設定された重大度の色で点滅します。
拠点ごとにZabbixサーバを導入している場合など、どのエリアのZabbixサーバが
検知したイベントなのか一目で把握することが可能です。
【イベントエリア】(赤枠)
Zabbixが検知したイベント情報を表示します。
時刻や重大度、トリガー名だけでなく、どのZabbixサーバが検知したイベントかまで表示します。
また、VI-Manager独自の対処状況ステータスを設定することで、
より細かくイベント管理を行うことができます。
対処状況ステータスは以下の4種類を設定できます。
・未対処
・対処中
・保留
・対処済
外部連携
Zabbix以外の監視ツールを利用していた場合でも、同様にイベント情報を集約することが可能です。
集約したい監視ツールのアクション機能でVI-Manager連携コマンドを実行することでイベント情報を通知することができます。
Zabbix、その他監視ツールのイベント情報を1か所にすべて集約することが可能になります。
AI・IoT機器との連携
追加オプションとして、AI・IoT機器からの情報も集約することが可能です。
【VI-Patroller】
防犯カメラの情報をもとにAIが画像解析を行い、カメラに映る人物の不審行動を検知します。
不審行動を検知すると、VI-Managerへイベントを通知すると同時に、検知時の画像を転送します。
VI-Managerのアクション機能により、音声通知や警告灯の鳴動を行うことで、不審者に対して牽制し、トラブルを未然に防ぐことができます。
また、赤外線センサーや、ガラス破壊センサーなどを活用し、施設内のどの場所で侵入者が現れたのかがMAP上から一目で確認することが可能です。
<活用シーン>
・小売店舗内
⇒万引きを企む人間をいち早く検知し、盗られる前にスピーカーからの自動音声出力で牽制
⇒店員にメール通知し、「何かお探しですか?」と声掛けを行い未然防止する
・立ち入り禁止か所
⇒施設内に複数ある立ち入り禁止場所のセンサーが、侵入者を検知すると警告音性を出力
⇒警備へメール通知し、MAPでどの位置のセンサーが反応したのかを確認
【VI-Thermal】
撮影範囲内の温度を取得することができるサーマルカメラと連携を行います。
撮影された対象物に、温度の閾値を設定しておくことで、異常な温度を検知するとVI-Managerへイベントを通知すると同時に、検知時の画像を転送します。
温度異常の通知とともに画像を確認することで、異常個所の早期発見に役立ちます。
<活用シーン>
・火災の未然防止
⇒夜間施設や倉庫などを監視し、温度異常による発火や不審火による火災の未然防止
⇒温度異常を検知した時点で、警告灯の鳴動やメール、電話による通知
・故障の検知
⇒機械の故障による発熱や、水漏れによる温度の低下を検知
【VI-Checker】
防犯カメラに映る人物の顔認証を行い、関係者、立ち入りをd許可されていない人物を判別します。
<活用シーン>
・セキュリティルームへの供連れ防止
⇒セキュリティルームの入退室管理
・バックヤードなど、「STAFF ONLY」なエリアへの入室管理
⇒店舗のバックヤードなど、関係者しか立ち入れないエリアへの
登録情報のない人物の入室を監視
【VI-Scope】
立ち位置禁止区域への人物、車両の進入を監視します。
無断での立ち入りを検知すると、音声出力により侵入者への警告を行います。
<活用シーン>
・夜間警備
⇒夜間の施設への侵入を防犯カメラで監視、音声による自動警告
・施設管理
⇒重要施設など許可なく立ち入ることができないエリアにて、音声、警告灯で立入禁止であることを通知
・害獣対策
⇒音声出力、光点滅などを行い害獣を追い払うことで被害を防止